リノベの教科書Textbook of renovation
リノベーション
2024.11.22

【中古住宅×リノベーション】おしゃれなリノベーションを叶えるためには?役立つヒントや実現方法をご紹介します

中古住宅には、魅力的な価格や独特の趣がありますが、住まいの良さを生かしつつ、自分好みの空間に一新できるのがリノベーション方で築年数の経過に伴う壁紙や床の傷みなどの問題に直面することは少なくありません。また、現在のライフスタイルに合わないデザインも、中古住宅ならではの悩みと言えるでしょう。の醍醐味です。デザインの工夫次第でおしゃれで快適な空間に生まれ変わらせることができますよ。今回は、どうすればおしゃれなリノベーションを叶えることができるのか、そのヒントとともに、具体的な方法についても合わせてご紹介していきます。

おしゃれなリノベーションを叶えるヒント

コンセプトを決めよう

おしゃれなリノベーションを実現するため、さまざまなリノベーション事例を調べてみる方も多いでしょう。事例として取り上げられるようなリノベーションはどれも素晴らしく、見れば見るほど「あれも素敵、これも素敵」と思わされます。しかし、素晴らしいからといってどれもこれも取り入れるのは逆効果になります。一つ一つはおしゃれに見えても、それらの要素が詰め込まれた空間はまとまりのない雰囲気を与えてしまうことがあるからです。

そこで、最初に部屋のコンセプトを決めることをおすすめします。例えば「木のぬくもりを感じられる部屋」「ポップな印象で可愛らしさを感じる部屋」などです。大まかなイメージを事前に決めておけば、「想像していたリノベーションと違う」といった後悔を避けることができます。

 

配色に気をつけよう

デザインにおいて、配色は欠かせない要素です。リノベーションも空間デザインの一環なので、色の選び方次第で部屋の雰囲気が大きく変わります。基本的な知識を知っておくだけでも、何も知らないよりグッとおしゃれに見えるはずです。

難しいことではありません。覚えていただきたいのは「ベースカラー」「アソートカラー」「アクセントカラー」の3つだけです。詳しく説明します。

 

【ベースカラー

ベースカラーは全体の約6~8割を占めるため、空間の雰囲気を大きく左右する重要な色です。例えば以下の写真であれば、ダークブルーがベースカラーに該当します。

ベースカラーに水色を使用すると、視覚的に清潔感や爽快感を感じさせる空間を作り出せます。また、薄緑を使用すれば、癒しや安心感をもたらす部屋になります。色彩は人の印象に大きく影響するため、それぞれの色が与える印象について調べてみるのも良いでしょう。

 

【アソートカラー

アソートカラーは、ベースカラーに続いて多く取り入れられる色です。おおよそ全体の2〜3割の割合で使用するのが理想的です。アソートカラーを選ぶ際に気をつけるべきポイントは、ベースカラーとかけ離れた色を選ばないことです。例えば、ベースカラーがピンクなのにアソートカラーが青だと統一感が損なわれてしまいます。ピンクをベースにしたい場合は、赤系の色を取り入れるとまとまりが良くなります。無彩色の白を選ぶのも一つの良い方法です。無彩色は有彩色ほど強く主張しないため、どんな色とも相性が良いとされています。

 

【アクセントカラー

アクセントカラーは全体に少しだけ加えられる色で、全体の1〜3割程度を目安に取り入れると効果的です。アクセントカラーは、ベースカラーやアソートカラーを際立たせる役割を持つ色です。例えば、ベースカラーやアソートカラーが赤なら緑、青に対しては黄色を使うと良いでしょう。こうした一見異なる色を加えることで、全体の印象にメリハリが生まれます。

これまで3つのカラーについて説明しましたが、必ずしも3色にこだわる必要はありません。デザインに自信がある方は、アソートカラーを2色にしたり、アクセントカラーを多めに使うなど、自由に工夫しても構いません。ただし、色数を増やすほどデザインの難易度が上がることは覚えておきましょう。

 

質感や形を統一させよう

色と同様に、質感や形も部屋の雰囲気に大きな影響を与えます。例えば以下のような部屋は質感に木材、形は長方形という統一性があることはお分かりいただけるはずです。

リノベーションだけでなく、椅子や机などのインテリアも、質感や形にこだわって選びたいものです。

 

おしゃれな空間にリノベーションするための具体的な方法

ここで紹介したポイントを踏まえれば、誰もが魅力的だと感じるおしゃれな空間を作り出すことができるでしょう。しかし、リノベーションには費用がかかるため、できるだけリーズナブルでおしゃれにできるリノベーションがあるなら、知りたいと思うのは当然なことです。ここでは、そんなあなたの疑問にお答えします。

壁紙を貼り替えよう

先ほど説明したように、全体の印象に大きく影響を与えるのはベースカラーです。つまり、部屋に入った瞬間に目に入る部分をリノベーションすれば、簡単に今までとは違った雰囲気を演出できます。

では、一番目に入る場所とはどこでしょうか。それは壁です。最初に目にする部分である壁紙を新しいものに貼り替えることで、雰囲気を変えるだけでなく、内装をまるで新築のように生まれ変わらせることができます。また、費用もそれほどかからないため、おしゃれを追求する際にはコストパフォーマンスの高いリノベーションと言えるでしょう。

 

DIYで壁紙を交換する

もともと壁がクロスの場合、自分でリノベーションすることができます。最近では既存の壁紙の上にそのまま貼れる壁紙も販売されているため、そういった商品を選べば手間が少なくなります。DIYなら依頼費や人件費がかからないのも魅力的です。6帖程度の部屋であれば、1万円から2万円でリノベーションが可能です。

 

リノベーション業者に依頼しよう

DIYでの壁紙リノベーションも可能ですが、業者に依頼すれば確実な仕上がりが得られます。DIYはすべて自己責任で行うため、壁紙にシワができたり、破れたりといった失敗をする人も少なくありません。確かに、費用はDIYよりも高く、先ほどのように6帖の部屋であれば4万円から5万円程度かかるかもしれません。しかし、違和感なく満足のいく仕上がりを期待できることを考えれば、業者に依頼する価値はあるのではないでしょうか。

 

床材を取り替えよう

壁の次に目に入るのは床です。普段あまり意識していないかもしれませんが、床のデザインや素材は知らず知らずのうちに部屋の雰囲気に影響を与えています。床をリノベーションする方法は大きく2つあります。1つは、元の床の上に新しい床材を張り付ける方法、もう1つは既存の床材を剥がして新しい床材を敷く方法です。

 

重ね張りをする

重ね張りは手間が少なく、コストを抑えられ、張り替えに比べて工期も短縮できます。ただし、新しい床材によって高さが増すため、リノベーションしていない部分との段差に注意が必要です。場所によってはドアが開かなくなることもありますし、段差による転倒を避けるためにスロープを設置する必要があるかもしれません。6帖の部屋では、費用の目安は5万円から15万円程度です。

 

張り替えをする

張り替えであれば、重ね張りのように段差が生じることはなく、それに伴う問題を心配する必要もありません。しかし、費用がやや高くなることに気をつけましょう。同じ6帖の部屋であれば、10万円から20万円程度と、大体5万円ほど高くなると考えておいてください。

 

簡単リノベーションでおしゃれな部屋を実現しよう!

部屋の雰囲気を一新するためには、壁や床のリノベーションが効果的です。インテリアだけで対応しようとしても限界があり、思い描いたイメージを実現するのは難しいことがあります。

「リノベーションする余裕はない」と考えている方も多いかもしれませんが、壁紙の貼り替え程度なら数万円で実施できることもあります。リノベーションは大規模な工事だけではありません。この機会に、ぜひリノベーションを検討してみてはいかがでしょうか。

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