リノベーション
2020.12.29

リビングのレイアウトについて考える | 快適なリビングづくりのコツ【間取り】

プランニングのお話。

間取りを考えるうえで、特に力を入れる部分って、LDKではないでしょうか?
その中でも特にリビング。「リビングは広く開放的に!」と思う方が多いはず。
でも本当に「広く開放的」がいいのかをテーマに話していきます。

広く開放的なリビングについて


広いリビングはまず見た目がいい!
リビングが広いと空間にも余裕ができるため、ホテルのラウンジやレストランのようにのんびりと過ごすことができます。空間をぜいたくに使っていることから、高級感を感じるなんてこともあるかもしれません。

また、広さがあるため、「家具のレイアウトも変えられライフスタイルに対応できる」、「大勢の友人を招きやすい」、「壁が少ないため、明るく風通しがよい」などなど、メリットもたくさん。

これだけ見るとリビングは広い方がよいとなりますが、実際はこうではないでしょうか?

夫:リビングは広くしたいよね!家族みんなでテレビを見たりできるし、子供も走り回れる。
妻:確かに、広い方がよさそうね。子供の遊び場にもなるだろうし。
夫:そうだよね!じゃあ、ここは収納を削ってリビングを広くしよう。

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確かに、面積に余裕があれば広い方がいいかもしれませんが、リビングを広くしようと思ったら、どこかに制限を設けなくなる場合が多くあります。
ここからが本題!

仮に収納をなくしたとして、どうなるか考えてみましょう。

こんなことが想像できませんか?

  • ・モノをしまう場所がなくなり、物で溢れた部屋に
  • ・収納家具が必要に。大きさやデザインなどがちぐはぐに
  • ・広いリビングにしたら子供が散らかす範囲も広がってしまった
  • ・電子機器がうちにはたくさん。子供はゲーム、奥様はスマホ。結果そろってテレビを見ず
  • ・etc…

「あの時、収納をつけておけばよかった…」
こう思わないためには、今後の生活をイメージし、暮らしやすいと思える環境を整えることが大切です。

そのためには、家族みんなが気持ちよく使えるリビングについて想像する、そこが暮らしやすい住まい作りのポイントです。

「想像するのは解った!…けど、本当に良いものができる?」
実際にリノベーションの経験がないと疑ってしまいますよね?

実例を踏まえて、どのように考えるかを紹介します。

実際の間取りを見てみよう

365リノベのモデルルームは、どんな人が住まうかをイメージしてリノベーションされています。
そんなモデルルームの間取りを見てみましょう。

例1.


このモデルルームは、365リノベ1棟目のモデルルーム。LDK部分は広さを確保し、ゆっくりとしたくつろぎの時間をたのしむことができます。
こちらは個室の数を見てもらうと予想がつくと思いますが、住まい手にご夫婦を想定したプランニングをしています。


間取りはシンプルな1LDK。

休日はお友達を呼んでホームパーティをしたり、趣味に没頭したいというお二人を想定し(実際はライフスタイルについてお伺いして作り上げます)、リビングダイニングを広めにとっています。
また、ご友人とキッチンに立った時や、パン作りなどの時を想定して、キッチンの対面には作業台となるカウンターを設けています。

少々リビングの話から脱線しましたが、このように、暮らしを想定してプランニングすることが大切です。理想の暮らしを叶えられるかは、ライフスタイルの共有と想像にかかっています!
また、生活にはお掃除が伴いますが、こちらの住まい、リビングをきれいに保つために、LDKや寝室などの各部屋に入る部分に、収納を付けることで、コートや小物など外で使用する物を中まで持ち込ませないという間取りの工夫もあります。

間取りのポイント

  • ・夫婦二人の生活をイメージした、広々としたLDK
  • ・リビングが汚れないように配置された収納

例2.


このモデルルームは、小さなお子さんのいる、またはこれから生まれてくるお子さんがいる、ご夫婦を想定したモデルルームです。
画像の下部がLDKとなっています。
先ほどの例1よりも少々狭い、約61㎡の住まいに、個室2つとLDKを詰め込んだ住まいとなっています。

「お子さん用の個室が必要ということで、LDKにとれる面積が少ない!」
住まいを設計するうえで起こりがちなことかもしれません。そんなとき試してみてはというレイアウトです。

通常はリビングとダイニングを分けて設置と考えるところ、この実例ではひとまとめに。
兼用できる家具を設置することで、食事もくつろぐこともできる窮屈を感じない住まいとなっています。
また、キッチンの対面にテレビがくる間取りなので、孤独感を感じながら家事をすることもありません。

そして、特にお勧めしたいのが「フレキシブルなお部屋」です。
LDK脇のお部屋が、ちょうど写真の奥に見えるお部屋となりますが、扉を開けるとLDKと一体となります。
このようなつくりの部屋を設置することで、

・子供が大きくなるまでは、大空間のLDKの一部、もしくは趣味の部屋として
・子供の遊び場として。散らかる範囲を制限でき、扉を閉めることで隠すことも可能
・子供が成長したら、子供部屋として使用

といった風に、家族のステージに合わせて柔軟に対応する、まさに「フレキシブル」な部屋となります。
様々な用途に使用できるスペースとなるため、おススメです。

間取りのポイント

  • ・限られたスペースでも窮屈さを感じないレイアウト
  • ・変化するライフステージに対応する間取り

もっとプランニング例が見たいという方は、資料ダウンロードより、プラン集をダウンロードください。
1つの既存の間取りを、3パターンのユーザーに合わせてリノベーションしたプランをたくさん見ることができます。

広さ=満足度でない

リビングの広さは重要視されがちでしたが、「広い=満足」というわけではありません。
家族みんながどのようにリビングで過ごすかをイメージして、よりより住まいを作りましょう。

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