リノベーションのきっかけ
猫を多頭飼いしていたことで、フローリングは傷つき汚れが所々あり、壁紙も剥がれて建築材が剥き出しになっていました。空間全体に飛びついた跡やひっかき傷があり、内装リフォームだけではキレイにならないことが分かりました。全面リフォームを決意し今後のためメンテナンスや匂い対策が出来ないかご相談を頂き、人にも猫にも快適なリノベーションのプランニングが始まりました。
リノベーションへの要望とイメージ
リノベーションを考え始めた時から、ご夫婦でどんな雰囲気で何を置きたいかなど決めるために雑誌を沢山見たそうです。しかし雑誌では感じ取れないと実際にショールームやカフェを訪れイメージを固めていかれました。見た中で使いたいと要望をされたのが『コンクリートあらわし』『タイル仕上げ』『モールテックス』『合板仕上げ』などがあり、雰囲気のイメージを伺ってみるとカフェとインダストリアルが混ざった感じとのこと。多くの異素材を組み合わせて調和させるために打合せを重ねM様のイメージに近づけていきました。
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ショールームのスロウカフェテイスト。
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水を通さず薄く強靭な仕上げになるモールテックス材。
人も猫も快適な住まい
フローリングや壁紙などの内装には傷や汚れに強い素材を使用しメンテナンスしやすいようにしました。猫たちが自由に歩き回れる家にしたいとのことで猫用のドアを壁に設けたことで自由に出入りが出来ます。猫のためにドアを開けに行ったり、部屋の外に出た猫を気にすることなく落ち着いて過ごすことが出来るようになったと喜ばれていました。又、猫を気にしてドアを開けたままにしないことで光熱費にも優しいのがポイントです。
長く過ごすLDKは広々とした空間に全面窓を取り入れ明るく穏やかな雰囲気になりました。窓の前には猫たちがのびのびと出来るよう広くスペースを設けています。
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明るく広々としたリビング。
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インテリアのようなデザインの猫用ドア。
理想を現実にした空間
全体を木質に合わせたトーンにすることで異素材を多く取り入れた空間を調和させました。キッチンの天井はコンクリートをあらわしにしたことで高さが出て空間に広がりを持たせ、M様が一目惚れをして購入した照明がひと際輝きます。
リビングと隣接する寝室には採光タイプの間仕切りを造作し、どちらの部屋にいても明るく、間仕切りを開ければ開放的な空間で落ち着いて過ごすことが出来ます。
旦那様のこだわりと奥様の好みが調和した、自分たちらしいスロウカフェインダストリアルの空間に仕上がりました。
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インダストリアルの雰囲気が出たキッチン。
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服を掛けられるパイプハンガーやオープン棚を取り入れた玄関。