『このまま住むよりは、どうせだったら。』
中古マンションの購入を機に、自分好みの住まいにしたいとリノベーションを決意したK様。
マンション自体は築13年とまだまだ築浅だったものの、その内装に少々不満があったそうです。
K様の購入したマンションは、この築年数ではごく一般的なLDKの隣に和室がある間取りのものでしたが、K様は少し手狭な印象を持たれたそうです。
中古マンションを見学すると、どうしても気になってしまうのが内装ではないでしょうか。
少しくすんだ壁紙や、使用感たっぷりの住宅設備機器。いくらリノベーションで変わるといっても、なかなかイメージしづらいのが本当のところです。
K様も、中古マンションを購入するにあたっては、きれいな内装と最新の住宅設備機器を取り入れたいと考えていました。
『限られた空間を最大限に活かすには?』
K様からのご要望は大きく分けて3つ。
1つ目は、狭く感じたLDK空間を広々とみせたいというものでした。マンションには「専有部分」と「共有部分」という2つの場所が存在するため、既存の面積を簡単には広げることが出来ません。
マンションリノベーションをするとき、担当者の腕の見せ所となるのが”今ある空間の中で、どのように間取りを変えればお客様が望む住まいが出来るのか”ということ。
今回は室内の和室を無くすことで面積を広げ、一続きのLDKにすることになりました。
2つ目は、キッチンの仕様についてです。キッチンスペースには電気オーブンとIHを設置することで、バリエーション豊かな料理が作れる空間にしたいとのご要望がありました。
そして3つ目は、K様の趣味であるサーフィンを取り入れた内装にしたいということ。湘南の浜辺にあるような、爽やかで風が吹き抜けるような空間を希望されていました。
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壁や天井は白でまとめて明るく開放的な室内に。
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和室をなくしてつなげたLDK空間。
『シンプルながらも好きが伝わる空間に』
約1ヶ月間のリノベーション期間を経て、K様の趣味が詰まった空間が完成しました。サーフィン好きにはたまらない、サーフボードが素敵なインテリアになる住まいです。
サーフィン=カリフォルニアスタイルという印象がありますが、あまりゴテゴテし過ぎずK様の本当に好きなモノが際立つ空間となっています。
好きな絵が映えるようにと決めたブルーのアクセントクロスや、すっきりとした空間の中に温かさを感じるメープルの床が印象的な仕上がりになりました。
キッチンにもこだわり、K様のご希望通りIHや電気オーブンを設置し、背面のカップボードも何度もメーカーのショールームに通うことで納得のいくものを選定されたそうです。
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窓装飾にはホワイトカラーのブラインドを採用。
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ゆったりくつろげるよう、インテリアの色味にもこだわった。
『限度があるからこそ、納得するまで打ち合わせをすることの大切さ』
リノベーションは、今あるところをただ直すだけではなく、新しい価値を付けることが最大の魅力です。しかし、マンションの規定や実際に工事が出来る範囲が、もしかすると100%納得のいくリノベーションの妨げになってしまうかもしれません。いくらマンション自体が古くても結果的には100%満足できるリノベーションが出来るかもしれませんし、反対に選んだマンションが他の見ていた物件よりも新しかったとしても、実際にリノベーションをしてみたら思っていたほどの仕上がりにならなかった…なんてこともあるかもしれません。
最初から「こうしたい!」というイメージが決まっている方はもちろんのこと、イメージがなかなか湧かない方はなおさら、納得できるまで物件選びやプランの打ち合わせを行うことが大切かもしれませんね。
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キッチンにも窓からの光が差し込む。
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室内の照明が雰囲気を演出している。