『リノベーションのきっかけ』
築40年の家を20年前に中古で購入されましたが、コンクリート造で冬場は家の内側の壁が凍るほど寒く、ずっと暖かい家で暮らしたいというご要望がありました。キッチンが独立しておりリビングと離れていたので、リノベーションでキッチンとリビングと繋げ、いつでもお子様の顔が見れるような空間にしたいと考えていました。また、和室を無くしてリビングを広くし、家族の団らんを楽しみたいとのことでした。
『プランニングのポイント』
コンクリート造ということで所々壊せない壁がありましたが、それも踏まえてLDKと和室を繋げ、家族がどこにいても顔が合わせられるように間取りをプランニングしました。
一番のお悩みだった寒さに関しては吹付け断熱を採用し、加えて窓には樹脂サッシを設けたことで断熱性を高めることが可能になりました。
壁には珪藻土素材のものを採用し、湿気もなくより快適な住空間となっています。
そして、和室だったキッチンの後ろ部分にパントリーのスペースを作り、キッチンからはパントリーと洗面室を回遊できる間取りにしたので、収納量・家事動線共に改善することができました。
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リノベーション前の住まい。
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一直線に並ぶLDK。
『デザインのポイント』
床やテレビの背面壁などは濃い目の色で仕上げ、モダンで落ち着くデザインにしました。LDKの壁にはすべて漆喰を塗っているため、調湿機能があり快適に暮らすことができます。
また窓の配置を工夫したデザインにしたり、天然石のアクセントタイルを貼ったりして、広々としたLDK空間の所々にこだわりポイントを作りました。
キッチンの後ろ側にある造作棚に奥様の大好きな小物を置いてもらうスペースを設けたことで、キッチンが奥様お気に入りの空間になりました。
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アクセントタイルが映える腰壁が料理中の手元を隠してくれる。
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こだわりの詰まったキッチンスペース。
『I様の感想』
本当に素敵な家になりました。この一言に尽きます。リフォーム前は冬は寒く、夏は暑い家でした。ところが今はエアコン1台で快適です。改めて断熱の大切さを実感しています。今回の工事で間取りを変更し、元々LDK+和室だったところがひとつの広い空間になったことで、同じ空間にいながらもそれぞれの距離を保つことができ、快適に過ごすことができています。またキッチンの場所を北側から南側にし、対面キッチンにしたので、庭を眺めながら料理をしたり、子供たちの様子をみながらキッチンに立ちたいという希望も叶いました。
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壁で区切らない広々とした間取り。
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天井までの大きな窓が室内を明るく魅せる。